約1か月前に当サイトを立ち上げ、当初は自分の一口馬主出資馬の記録的なサイトにしようと思っていました。
けど、せっかくなんでいろいろな競馬好きの人に関わっていただければと思ったりなんかして、競馬ファンの方に「大好きな競走馬」ついて語っていただく記事なんかもいいかなと思って、さっそく立ち上げみました。
というわけで、第1回目の今回は大阪市にお住まいのゴリラ先輩にご登場いただきました。
90年代の最強牝馬エアグルーヴ、天皇賞秋の激走
ゴリラ先輩の簡単なプロフィールはこちら。
ちなみに、お名前はあくまでハンドルネームで、僕の直接的な知り合いとか、先輩とかいうわけではありませんw
お名前 | ゴリラ先輩 |
年齢 | 41歳 |
ご職業 | 自由業 |
お住まいの地域 | 大阪 |
競馬歴 | 20数年 |
好きな馬 | エアグルーヴ |
思い出のレース | 97年天皇賞秋 |
エアグルーヴ 血統&プロフィール
出典:netkeiba.com
- 生年月日 1993年4月6日
- 調教師 伊藤雄二 (栗東)
- 馬主 ラッキーフィールド
- 生産者 社台ファーム
- 産地 早来町
- 獲得賞金 8億2,196万円 (中央)
- 通算成績 19戦9勝 [9-5-3-2]
- 主な勝鞍 97’天皇賞(秋)(G1)
名伯楽の伊藤雄二先生が、牧場で大絶賛したそうです。
しかも、見たのは生まれた次の日で、「これに男のシンボルがついていればダービー確実だ!」といったそうですが、相馬眼がハンパないですね。
母親のダイナカールは社台が誇る名牝で、エアグルーヴの3つ上のお姉ちゃんのカーリーエンジェル (父ジャッジアンジェルーチ)からは、
といった活躍馬が出ています。
また父がトニービンに変わったアドマイヤハッピーの産駒はクラブ馬として募集がかけられることが多く(主にサンデーR)、2011年産スリールドランジュの仔が今季シルクでも募集がかけられました。
つーか、僕も出資しました。
エアグルーヴはとにかく強かった
- ウォッカ
- ジェンティルドンナ
- ブエナビスタ
- ダイワスカーレット
- アーモンドアイ
など、G1の舞台で牡馬といっしょに走っても互角どころか、それ以上の成績を上げる馬が多数出てきました。
(手前ミソになりますが、リアアメリアには期待しています!)
女傑といわれたヒシアマゾンも混合G1は勝てませんでしたからね。
まあ、ナリタブライアンの2着に来た有馬記念や、日本馬最先着になったジャパンカップとかだけでも十分すごいんですけど。
たしかに、全盛期のバブルガムフェローに勝ったわけですからね。
バブルガムフェローに競り勝った97年天皇賞秋
1番人気は、前年に3歳馬ながら天皇賞秋に挑戦し、勝利し連覇を狙うバブルガムフェロー。
藤沢&岡部の鉄板コンビで、前哨戦の毎日王冠も順当勝ちしており、納得の1番人気です。
他にも、
といったメンバーがそろっていました。
ちなみに、エアグルーヴは2番人気。
ここまでの戦績は、長期休養明けで大敗した秋華賞以外パーフェクト連対で、前走の札幌記念で古馬になって初めてとなる牡馬との対戦にも圧勝。
こちらも納得の2番人気でした。
エアグルーヴの前に天皇賞秋を勝ったのが、当時からさらに18年さかのぼった1980年のプリティキャスト。
あの伝説的な大逃げで穴を明けたレースで(当時は天皇賞秋も3200m)、それ以来牝馬の勝ち馬は出ていませんでした。
余談ですが、このプリティキャストの仔であるスティールキャスト(父マグニテュード)がナリタブライアンが三冠を達成した菊花賞で大逃げを打ち、観客を盛り上げました。
当時、高校生だった僕は京都競馬場で見てましたw
(その日は校内模試の日だったんですけど、友だちと「こんな歴史的な瞬間はなかなか現場で見られない」といって、ズル休みして京都競馬場に行ったのでした^^;)
このレースはサイレンススズカが大逃げし、エアグルーヴはバブルガムフェローをマークする展開で、直線の攻防は最高でした!
馬券はハズレましたがファンになり、引退レースまで応援し続けました。
エアグルーヴは勝負根性がすごい!
【1997年ジャパンカップ】
- ピルサドスキー(3番人気・キネーン)
- エアグルーヴ(2番人気・武豊)
- バブルガムフェロー(1番人気・岡部幸雄)
この馬の良いところは勝負根性ですね。
97年でピルサドスキーに抜かれた後も食らいついていく走りに感動しました!
【1998年ジャパンカップ】
- エルコンドルパサー(3番人気・蛯名正義)
- エアグルーヴ(2番人気・武豊)
- スペシャルウィーク(1番人気・岡部幸雄)
今こうして並べてみたら、3番人気の馬が勝って、2番人気の武豊、1番人気の岡部幸雄が2着、3着とまったく同じパターンで決まっていますね。
私事で恐縮ですが、このジャパンカップの直後にヨーロッパに旅立ったんですけど(大学を休学し、何ヶ月間かバックパッカーのようなことをしていました)、その直前で馬券が当たったのでよく覚えています。
どう考えてもスペシャルウィーク、エアグルーヴ、エルコンドルパサーの3頭で決まると思っていたので(当時はまだ今ほど外国馬が全然だったわけではありませんでしたが、完全無視で)、3頭の馬連をBOX買い。
(当時、3連単、3連複はありません)
通常の国内のレースであれば、この3頭の馬連だとオッズは低くくてBOX買いなんてしたらトリガミが、よくてもちょっとプラスくらいなんですけど、なんせJCはよくわからん外国馬が人気を集めたりするので、上記3頭の組み合わせでも10倍以上あったんです!
(結局、エルコンドルパサーとエアグルーヴで1980円ついてました)
1998年の宝塚記念では進路が狭くなり、3コーナーでいったん下がって直線かなりロスがありました。
それでありながら、外に出して追い上げての3着は牝馬では考えられない根性で、本当に感動しましたね。
【1998年宝塚記念】
- サイレンススズカ(1番人気・南井克巳)
- ステイゴールド(9番人気・熊沢重文)
- エアグルーヴ(3番人気・武豊)
そうでしょう。
自分の中では牡馬優勢の時代に勝ち負けを繰り返したエアグルーヴは今でも至上最強牝馬です!
引き継がれるエアグルーヴの血
ご存知のように、エアグルーヴは初年度産駒としてアドマイヤグルーヴ(父サンデーサイレンス)を出し、親子での G1制覇を達成。
で、そのアドマイヤグルーヴの仔にご存知ドゥラメンテがおり、新種牡馬として期待されています。
またエアグルーヴ×キングカメハメハの組み合わせ生まれたのがルーラーシップで、こちらもキセキを出すなど、早くもクラシックホースを輩出しています。
いずれも父はキングカメハメハで、その有力な後継種牡馬2頭の母系にエアグルーヴが入ってるのも感慨深い感じですね。
ヌレイエフ、フェアリーブリッジを輩出した歴史的な名牝スペシャルのように、母親のクロスが話題になるような時代がいずれ来るかもしれないですね。
ディープインパクトが亡くなってすぐにキングカメハメハも・・・。こんな偶然もあるんですね。
今さらだけど、競走馬としてはもちろん種牡馬でも驚異的な成功を収めた2頭が同じ馬主さんという凄さ。
金子さんは馬名にセンスがあるので、血統表に出てきても違和感ないのがいいhttps://t.co/9PBN3ayYay— シルククオリティと呼ばないで (@silk_quality) August 10, 2019
ってツイートしましたが、時代の分岐点をいやでも感じますね。
エアグルーヴは単純に馬名がめちゃかっこいい
個人的なことでいうと、エアグルーヴは強いのはもちろんなんけど、とにかく馬名がめっちゃいい。
「エア」の冠名でおなじみのラッキーフィールドさんは基本的にセンスがいい感じの馬名が多いんですけど、中でも白眉なのがこのエアグルーヴでしょう。
もともとは、当時中学生だか高校だったかのご子息(現オーナーの父=吉原貞敏氏なので、そこから見るとお孫さん)がバスケ好きで「エアジョーダン」という馬名を考え、その際に「エア」は「空気」で「禅の考えに通じる」とことで以降「エア」が冠名として採用されるわけですが、エアチャリオット(ジョジョね)とかエアスマップとか、ご子息の案がけっこう採用されています。
で、エアグルーヴですが、音楽やクラブ好きの人なら「グルーヴ」と聞いたら「おっ!」ってなると思うんですけど、ラッキーフィールズのオーナーじゃないけど「エア」は「空気」なので、場の雰囲気のグルーヴ感みたいなイメージになって、単純に馬名の響き自体もカッコいいけど、意味的にも深読みできるというか、奥深さを感じます。
だから、初仔にアドマイヤグルーヴってついたときには、ガクっとなりました。笑
あと、サムライハートとかザサンデーフサイチとか。笑
まとめ
- ウォッカ
- ジェンティルドンナ
- ブエナビスタ
- ダイワスカーレット
といった馬たちは、現役時代の輝かしい実績に比べると、繁殖実績はまだまだという感じです。
1頭でいいので、お母さんを彷彿とされる「怪物」を生み出してほしいですね。