2019年、キングカメハメハの種牡馬引退が発表されました。
残念ではありますが、同馬はロードカナロア、ルーラシップと後継となる種牡馬が出てきており、さらには今季2歳馬がデビューするドゥラメンテがいるなど、そのラインナップは充実しています。
一方のディープインパクトは、これまでに数多くのG1馬を輩出し、種牡馬になっている馬も少なくありませんが、まだ孫世代のG1馬は現れていません。
ディープインパクトの後継種牡馬は?
2019年の種付料順で見てみると
- キズナ 350万
- サトノダイヤモンド 300万
- リアルスティール 200万
- シルバーテースト、ミッキーアイル、ディープブリランテ 150万
- サトノアラジン 100万
- トーセンジョーダン、グレーターロンドン、スピルバーグ、リアルインパクト 80万
2019年現在、こんな感じになっています。
キズナ産駒は今年のシルクでも募集がありましたが(アンティフォナ18)、産駒の評判はなかなかいいようです。
個人的には、この中でだとケガで大成はしなかったけど、大物の片鱗をみせたシルバーテーストに期待したいですね。
(実際に人気のようで、今シーズンは191頭と種付けしています。
ジェンティルドンナ級の牡馬がいない現状
ディープインパクトの代表産駒といえば数多く名前が上がりますが、一番活躍した馬といえばジェンティルドンナでしょう。
もし牡馬だったら、後継種牡馬の一番手に期待されていたに違いありませんが、残念ながら牡馬でこれほどの活躍をした馬はまだいません。
で、ここがディープインパクト牡馬の弱点でもあるんですけど、クラシックに圧倒的な強さを誇る一方、古馬になってから2000m以上のG1がほとんど勝てないと昔からいわれてきました。
(ここ数年で、ようやく勝ち馬が出ましたが、ダービー馬を5頭出している実績に比べると、全然といってもいいほどの実績です)
サトノダイヤモンドなんかは典型的ですが、3歳時までの成績とそれ以降がまったく違います。
まあ、競争成績=種牡馬での成功では必ずしもないので、だからダメって短絡的に否定するわけじゃありません。
しかしながら、ドゥラメンテなんかもそうですが、多少の取りこぼしはあっても(できれば2着)、「怪物」を彷彿させる走りをして、成績表もできるだけ「きれい」な馬がやっぱ種牡馬としても期待できますよね。
フェイエールマンに期待
画像出典:サンデーサラブレッドクラブ
そんな中、個人的にディープインパクト後継種牡馬の最有力候補と思っているのがフィエールマンです。
ラジオNIKKEI賞から直行という今まででは考えられないローテで菊花賞を勝った時点で、この馬はやばいな!と思ってたんですけど、古馬になってからもアメリカジョッキーカップ2着のあと、天皇賞(春)を勝利。
つまり、「ディープインパクト牡馬は、古馬の中長距離G1を勝てない」呪縛をあっさりと打ち破ったのです。
それに今のところパーフェクト連対で成績表も汚れていません。
さいごに
ディープインパクトに限らず、サンデーサイレンスの孫世代にまだ圧倒的な存在の種牡馬は出ていません(オルフェーブルに期待したいとこですが、現役時代の成績を考えると、まだまだって感じですよね)。
サンデーサイレンス系統をつないでいくためにも、ディープインパクトの後継種牡馬は早く出てきてほしいんですけど(てか、これだけ子どもが種牡馬になってるだけでもすごいことではありますが)、どうなるか一競馬ファンとして楽しみにしています。